【誰でも無料】スミソニアン博物館が所蔵品デジタルデータ440万点以上を公開

スミソニアン・オープン・アクセスとは

スミソニアン・オープン・アクセスとは、スミソニアン博物館が公開する所蔵品のデジタルデータです。

スミソニアン・オープン・アクセス

Smithsonian Open Access: 2.8 Million Images Are Yours to Use – YouTube

2020年2月にアメリカのスミソニアン博物館が、2世紀かけて収集してきたコレクションのうち280万点をスキャンし、オンライン上でそのデジタルデータを公開しました。

2023年1月に新たにデータが追加され、440万点以上の公開となったようです。

公開された所蔵品のデジタルデータは、19の博物館、9つの研究センター、図書館、国立動物園などの画像とデータが含まれます。

公開されているのは「2Dデータ」だけではなく「3Dデータ」もあり、ぐりぐり動かすことができます。

このデジタルデータは、商用・非商用を問わず誰でも無料で利用でき、あらゆる目的でのダウンロードや改変、共有が可能です。

最初に公開された280万点は、全体の2％にも満たないといわれています。
今回440万点以上の公開となりましたが、それでも全体の数％にしかならないとは驚きですよね。

スミソニアン博物館のロニー・バンチ氏は、「世界中の人々に、われわれのコレクションを創造的な新しい方法で再利用することを奨励します」と述べています。

デジタルデータにはこんなものがあります

アポロ11号の司令船コロンビア号

1969年7月、人類が初めて月面に着陸したときの宇宙船です。

2Dと3Dデータがあり、3Dデータはぐりぐり自在に動かせます。
画像はダウンロードする画質などが選択できます。

ライト兄弟の飛行機

1903年に世界初の有人動力飛行に成功したライト兄弟の飛行機です。
ここから人類が空を飛ぶ時代の幕開けとなりました。

スミソニア博物館のスミソンがみつけた鉱石スミソナイト

菱亜鉛鉱（りょうあえんこう）、またはSmithsonite（スミソナイト）は鉱物の一種で、1832年に鉱物学者のフランソワ・シュルピス・ブダンが、最初に菱亜鉛鉱を見分けたジェームズ・スミソンの名にちなんで命名しました。

のちにこの鉱物学の科学者ジェームズ・スミソンからスミソニア博物館ができるんですね。

スミソニアン博物館とは

イギリス生まれのイタリア住みだったスミソン氏が、なぜか一度もいったことがないアメリカに莫大な財産を遺贈したことで、スミソニアン博物館がつくられるに至ったそうです。

「知識の普及と向上」には、アメリカでないとダメだわ！と思ったのでしょうかね。

スミソン氏は亡くなられてからアメリカ上陸を果たしたのだそうです、、
棺はスミソニアン協会本部（ワシントンD.C.）の一階に安置され、自由に拝観することができるとのこと。

Planning a visit to the Smithsonian, the world’s largest museum complex? We look forward to welcoming you. Plan your trip, check our schedule, and explore all we have to offer at our many museums and National Zoo: https://t.co/bLqdlI2HB3

— Smithsonian (@smithsonian) March 29, 2022

スミソニアン博物館のYouTubeチャンネルはこちら
Smithsonian – YouTube

さいごに

商用利用もOKなんて、なんて懐の大きい博物館なのだろう、、なんて思っちゃいました。すみません

「世界中の人々に、われわれのコレクションを創造的な新しい方法で再利用することを奨励します」とおっしゃっているので、ぜひ教材やイベントなどあらゆることに工夫して使われるといいですよね。

映画「ナイトミュージアム2」（2009年）は、このスミソニアン博物館が舞台なのだそうです。

シリーズ1作目の「ナイトミュージアム」はアメリカ自然史博物館、シリーズ3作目の「ナイト ミュージアム エジプト王の秘密」は大英博物館が舞台だそう。
1と2をみたことがあるかなあ～

スミソニアン 国立自然史博物館の地図はこちら

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