ここでは、巨大地震注意報ってなに?という人向けに、気象庁が国内で初めて「南海トラフ地震臨時情報」(巨大地震注意)を発表したニュースをお伝えいたします。
8月8日に発生した日向灘の地震により、南海トラフ想定震源域での巨大地震発生となる可能性が平常時に比べて相対的に高まっていると考えられ、今後の政府や自治体などからの呼びかけに応じた防災対応をとってくださいとのことです。
-追記-
巨大地震注意報は8月15日に解除となりました。
南海トラフ地震について政府発表
2024年8月8日午後4時43分ごろ、宮崎県日向灘で震度6弱(マグニチュード7.1)の地震が発生。
この地震が南海トラフ想定震源域の「一部割れ」ケースにあたり、巨大地震が発生する可能性が平常時より相対的に高まったと判断、気象庁は初めて「南海トラフ地震臨時情報」(巨大地震注意)を発表しました。
また日向灘から離れた三重県や愛知県の地下で、揺れをほぼ感じることのない「スロー地震」も観測。
これにともない関東から九州の太平洋側などに住む人へ、1週間ほど警戒レベルを上げて防災対策や、備蓄・避難先・家族との連絡方法の確認と、必要に応じて自主的な避難を求めているとのことです。
-8月15日の追記ポスト-
日向灘での地震から1週間が経ちました。
— 岸田文雄 (@kishida230) August 15, 2024
政府として、地殻変動の状況等を注意深く観測してきましたが、特段の変化がなかったため、すぐに逃げられる態勢での就寝など、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)に基づく呼びかけは、本日17時で終了します。
国民の皆さんのご協力に感謝申し上げます。 https://t.co/WqSxslhURt
以下、巨大地震注意報が発表されたときのポスト
現在、政府では、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を出し、1週間、平素からの地震への備えの再確認等を呼び掛けているところです。
— 岸田文雄 (@kishida230) August 9, 2024
初めての南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)に、戸惑いや不安を感じている国民の皆さんも多いと思いますので、詳しく御説明します。
今回の情報は、事前避難を求めるものではなく、特定の期間における地震の発生を具体的にお知らせするものでもありません。
— 岸田文雄 (@kishida230) August 9, 2024
地震が多発する我が国において、再び大きな地震が続く可能性に備えて、日常生活を継続しつつも、日頃からの地震への備えの再確認等を呼び掛けるものです。
国民の皆さんにおかれては、このような情報の性格をよくご理解いただいた上で、夏休みに伴う旅行、帰省なども含めて、日常の生活における社会経済活動を継続しつつも、1週間、家具等の転倒防止対策など備えを再確認し、地震が万が一発生した場合には直ちに避難できるような態勢をお願いします。
— 岸田文雄 (@kishida230) August 9, 2024
「南海トラフ地震臨時情報」および「南海トラフ地震関連解説情報」 – 気象庁
【南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)】(R6.08.08)南海トラフ地震の想定震源域では、大規模地震の発生可能性が平常時に比べて相対的に高まっていると考えられます。今後の政府や自治体などからの呼びかけ等に応じた防災対応をとってください。https://t.co/5MDIPvpUCE
— 気象庁防災情報 (@JMA_bousai) August 8, 2024
【報道発表】(R6.8.10)令和6年8月8日16時43分頃の日向灘の地震について(第3報)及び南海トラフ地震関連解説情報(第2号)について報道発表を行いました。#いのちとくらしをまもる防災減災https://t.co/Kvo4iQZeqi
— 気象庁 (@JMA_kishou) August 10, 2024
【南海トラフ地震臨時情報の発表後にとるべき行動】
— Yahoo!天気・災害(ヤフー天気)🌤 (@Yahoo_weather) August 8, 2024
南海トラフ沿いで異常な現象を観測された場合や地震発生の可能性が相対的に高まっていると評価された場合等に、気象庁から発表される情報です。
政府や自治体からの呼びかけの内容に応じた防災対応をとってください。https://t.co/wLu4xFsxkL pic.twitter.com/dtj3js9Vfs
1週間から2週間は巨大地震への備えと準備を
【余震に注意を】就寝前に準備しておくこと
— ライブドアニュース (@livedoornews) August 9, 2024
非常持ち出し袋や懐中電灯、ラジオ、スリッパなどを身の回りに用意し、頭の方に重いものを置かないなど、身の安全を確保した上でお休みください。 pic.twitter.com/LpMGC2eypg
再確認】#南海トラフ地震臨時情報 家具の固定、避難場所・避難経路の確認、すぐに逃げられる態勢で就寝、非常持出品の常時携帯など備えて、揺れを感じた場合や津波警報等が発表された場合に、直ちに津波から避難できる態勢をとりましょう。詳しくは➡https://t.co/j5BPIflvkf pic.twitter.com/3bVVTsMBfL
— 内閣府防災 (@CAO_BOUSAI) August 9, 2024
📌地震に備えよう🏡
— 政府広報オンライン (@gov_online) August 9, 2024
地震による被害を減らし身を守るためには、日頃から対策しておくことが大切です💡💡
✅家の中の安全対策をする
✅避難場所や避難経路の確認
✅非常備蓄品や持ち出し品などの確認
✅家族の連絡方法などを確認しておく
✅防災訓練に参加するhttps://t.co/6nRqObuQ5j pic.twitter.com/1IKOcoSJuv
【通常の生活をしながらできること】
— ウェザーニュース (@wni_jp) August 9, 2024
南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表中です。有事の際に適切な避難行動を取ることができるように、通常の生活を送りながらも備蓄品や避難経路、情報収集法を確認してみてください。https://t.co/Dwj4g8POTK pic.twitter.com/U2Y6ysXXDP
南海トラフ地震とは、過去に大きな被害のあった大規模地震
南海トラフ(南海舟状海盆)とは、四国の南 水深4,000m級の深い海溝のことで、南海トラフの各所では約100年から150年の間隔でマグニチュード8クラスの大規模な地震が発生していると考えられています。
前回の大規模地震から80年ほどたっており、南海トラフ地震は近い将来の発生が予想されています。
南海トラフ地震が起こると関東から九州の広い範囲で非常に強い揺れと、関東から沖縄の太平洋側に大津波が発生すると想定されています。
南海トラフ地震は、駿河湾から日向灘沖にかけてのプレート境界を震源域として過去に大きな被害をもたらしてきた大規模地震です。
過去の事例を見てみると、これまで100~150年の周期で大規模な地震が発生しており、1707年の宝永地震のように駿河湾から四国沖の広い領域で同時に地震が発生したり、マグニチュード8クラスの大規模地震が隣接する領域で時間差をおいて発生したりするなど、その発生過程に多様性があることがわかります。
地震調査研究推進本部の長期評価によると、マグニチュード8~9クラスの地震が今後30年以内に発生する確率は70~80%(令和4年1月1日現在)とされています。
引用:南海トラフ地震臨時情報が発表されたら! – 内閣府
南海トラフ想定震源域の「一部割れ」とは、規模や被害の分類としては、4つのうち下から2番目の大きさ。
ウソ情報や誤った情報、詐欺に注意
こういった非日常的な災害などが起こったときの、ウソ情報や誤った情報、詐欺に注意し、出どころが不明な情報は拡散しないようにしましょう。
【日向灘】
— 警察庁(災害情報専用) (@NPA_saigaiKOHO) August 9, 2024
【令和6年宮崎地震におけるインターネット上の偽・誤情報に注意!】
被害状況や救助に関する偽・誤情報、災害に乗じた詐欺関連の投稿やメールにご注意ください。 #偽・誤情報 pic.twitter.com/5lKQO2G4VF
【注意喚起】災害時には、インターネット上に注意の呼びかけとともに写真や動画が投稿されることがあります。これらの中に外部サイトへ誘導を目的とするものがあります。こうした情報をむやみに拡散せず、公共機関や信用できる報道機関の情報を確認してください。
— 内閣府防災 (@CAO_BOUSAI) August 16, 2024
SNSでも話題に
国内初、巨大地震注意報がきてしまう
・わい愛知県民やからほんまに怖い
引用:おーぷん2ちゃんねる
・https://www.bousai.go.jp/jishin/nankai/rinji/index4.html
南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表された場合は、事前の避難は伴いませんが、日頃からの地震への備えの再確認に加え、地震が発生したらすぐに避難できる準備をしましょう。
・これもう来るって言ってるようなもんやん 来るとは言えないやろ大混乱起きるから
-ゴジラマイナスワンかな?
・明日スーパーで買い占めが起こりそう
・特になにもないけど北海道行こうかな
・こんなん来るって言い切るとパニック起こるからとりあえず出しとけ感強くて怖いわ
・とりあえず風呂洗って水ためとけ
・とりあえず水を買いに行って、モバ充の充電、日用品をまとめておく、ガソリン満タンにしておく これぐらい?
・ラジオは安いのでも買っておこう
・携帯トイレも買っとけ 水止まったら野糞になる
震源地は南海トラフの想定域内と気象庁
・気象庁は記者会見で、震度6弱を観測した地震の震源地は、南海トラフ巨大地震の想定震源域の範囲内にあると説明した。
引用:5ちゃんねる
・予震である可能性も否めないがハッキリとは断言できない が、意訳になるだろうな
・震度3ぐらいだったけど今までのとは明らかに揺れ方が違った これまでは短めのがドンって感じで数秒程度だったがゆら~りって感じの長周期のやつ 3.11の時に遠隔地で感じた揺れと似てる 数日とはいわんが数週とか数ヶ月後にまたでかいのが来ても驚かない
・巨大地震注意って初めて聞いたわ 怖いんだが
・どこ行っても大地震にあうやつが今どこにいるのか
・ガソリン、トイペ、乾電池、保存食、水
・南海トラフ地震便乗詐欺が流行る予感
・「巨大地震警戒」発表なら、1週間避難必要 気象庁 宮崎で震度6弱 8/8(木) 18:31
news.yahoo.co.jp/articles/febec65f2694763fd13a0d8901f62a262846b22a
南海トラフ地震との関連を調べる評価検討会が「巨大地震警戒」を発表した場合の住民の避難について「各自治体の想定に基づいて1週間避難していただく必要がある。地震が起きない場合でも日ごろからの備えをさらに1週間続けていただきたい」と説明。「巨大地震注意」の場合は「特段避難していただく必要はない」と話した。
南海トラフにはクチコミが書けるので☆5をつけて静まってもらおうというSNSをみました。Google mapsでみられるんですね。
さいごに
いたずらに恐怖心を煽ってもいけませんが、南海トラフ地震での「最悪の」被害想定は死者32万超。
1週間以内にM8クラスの巨大地震の発生確率は0.5%なのだそう。0.5%がどのくらい大きい確率なのかわかりませんが、海沿いに住んでいる人はできれば離れたほうがいいのでは、と言っている人がいました。
ただ8月10日までに気象庁からは、今回の地震後のひずみに通常みられる変化以外は今のところ観測されてなく、巨大地震が起きる確率は、時間が経つにつれてゼロではないが低くなっていくとのことです。
8月9日午後7時57分ごろに神奈川県で起きた震度5弱の地震は、南海トラフとは関係ないようです。
巨大地震注意報が発表されてから、水や保存食などの買い占めが起こっているようです。
また、お盆休みが始まりましたが、太平洋側の海水浴場が閉鎖になったり、宿泊キャンセル、列車運休など観光地に影響が出ているそうです。
個人的には防災対策として、家具の突っ張り棒の追加や食器棚の取っ手にS字フックをかけて開かないようにしたり、防災グッズやくつを枕元に置くようにしました。防災グッズのなかには賞味期限が切れている水や食べ物がありましたね、、
ミネラルウォーターのペットボトルの空き容器は潰してリサイクルに出していましたが、水道水を入れて庭にでも置いておけばいいのだと思いました。
「そろそろモヒカンにして肩パット準備しといたほうがいいのかな」という意見も、「災害時にまっさきに被災地に来るのは消防でも自衛隊でもなく窃盗団」といわれていて、笑い話では済まないなあと思いました。
台風も接近していますが、お盆休み気をつけて楽しみたいですね。
今回の地震臨時情報について世論調査では、情報を「出してほしい」82%
巨大地震注意報解除後の8月17日~19日に実施された共同通信社の全国緊急電話世論調査では、巨大地震発生の可能性が高まったことを知らせる臨時情報について、
「可能性が少しでも高まったなら出してほしい」と回答した人が82.1%、「可能性が低いなら出さないほしい」16.1% と、発表に対して肯定的な意見が多かったとのこと。
また解除までの1週間の呼びかけ期間については、「妥当」69.4%、「短すぎる」17.7%、「長すぎる」9.4% だったそうです。
9月7日~9日に実施された、南海トラフ地震の防災対策推進地域である京滋など29都府県を対象にした電話世論調査では、地震に対する防災意識が「高まった」との回答が66.2%で、「高まらなかった」33.5%を大きく上回ったとのことです。
その他今回の臨時情報の発表を受けて、大多数の人が「影響はなかった」とするものの、「自分や同居家族が旅行や出張を中止した」「親族や仕事相手があなたの住む地域への帰省や出張を中止した」「お祭りや会議などのイベントが中止になった」「商売や勤め先の売り上げが減少した」との回答がありました。
臨時情報の発表を知って取った対応では「水や食べ物、防災用品を点検、購入した」という人が多く、その他「家具の固定を点検、対策した」「非常持ち出しを点検、購入した」「避難経路や避難場所を確認した」「家族と連絡方法を確認した」「特に何もしていない」という回答があったということです。
南海トラフ地震で被害を受ける可能性について、「危機感を感じている人・ある程度感じている人」が80%にのぼり、臨時情報を受けて水や食料の購入、防災用品の点検、避難場所の確認などの行動に結びついたことが明らかになったそうです。