【羊男】小説『羊をめぐる冒険』を読んでみた【いるかホテル】

【羊男】小説『羊をめぐる冒険』を読んでみた【いるかホテル】

の記事は、羊をめぐる冒険』ってどんな小説?『村上春樹』ってどんな作家?という、

・読んでみたいけどまずあらすじが知りたいという人
・名前は知っていて興味はあるが読んだことがないという人
・ほかにも出版されている小説があるのか知りたい人
向けの記事となっております。


『羊をめぐる冒険』と、そのほかの長編・短編集、エッセイや翻訳の一覧、そして期間限定で公開されていた『村上さんのところ』をご紹介いたします。

『村上春樹』とは

村上春樹』(1949年)とは、日本の小説家・文学翻訳家。代表作は『ノルウェーの森』など。

パスタの茹でかたを詳しく説明したり、「やれやれ」といった口調など独特の雰囲気のある作家さんです。

読み物として(ちょっとくどいところもありますが)すごく読みやすく、さっと情景が思い浮かんでくるような文面です。

『羊をめぐる冒険』とは

これは『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』の続編にあたる作品で、いわゆる「鼠三部作」といわれているものです。

このあとに続く『ダンス・ダンス・ダンス』が完結編となります。語り手の「僕」やその親友の「鼠」が全作品をとおして出てきます。

『村上春樹』の小説ではこの『羊をめぐる冒険』が一番好きですね。



あらすじ

『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』と続き、今回は一通の手紙から羊をめぐる冒険が始まります。その手紙の消印は1978年5月の北海道からでした。

顔が黒く、白い毛に星型の模様のある羊をめぐるお話です。

その手紙は羊の群れが写っている写真で、会社のPR誌に使ったところ、右翼の大物の秘書という人物がその写真のことで「僕」を訪ねてきます。

その大物の屋敷に連れていかれ、結局は脅されてその羊をさがすことになります。

「僕」の親友「鼠」の行方も気になりますが、へんてこりんな羊男や不思議ないるかホテルがとても印象的です。

冒険とはいえ「死」がテーマのひとつとなっているので重いです。そしてせつないです。



そういえばぜんぜん関係ないのですが、5ちゃんねるのコピペネタでときどきみかけた、「時空のおっさん」にでてくるようなエレベーターは「いるかホテル」みたいだな、と思ったことがあります。

エレベーターに乗って、とびらが開くと別世界、みたいな話です。
【異世界】「時空のおっさん」についてまとめてみた【ヴォイニッチ】

『村上春樹』お気に入り小説

そのほかの『村上春樹』の小説でお気に入りのもの。(羊をめぐる冒険もこれらも長編小説となります)

『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』
2つの世界に存在する「私」と「僕」。それを交互に描いた物語です。この小説にも奇妙なものが登場します。(頭骨をずっと「ずこつ」と読んでいました…)

『ダンス・ダンス・ダンス』
羊をめぐる冒険の続編です。美少女や芸能人になっていた同級生など登場人物がみな個性的です。「少女とおじさん」を組み合わせたストーリーはこのへん発祥なのではないでしょうか。

『遠い太鼓』『雨天炎天』
外国での生活紀行。「エッセイ本」というものを読んだのは『遠い太鼓』が初めてです。とてもおもしろく、生活されていた場所にいってみたくなります。

『村上春樹』そのほかの小説

そのほか長編小説・短編集 読んだことがあります

長編小説
『ノルウェイの森』
『ねじまき鳥クロニクル』
国境の南、太陽の西
スプートニクの恋人
海辺のカフカ
アフターダーク
1Q84
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
騎士団長殺し

短編集≫
『風の歌を聴け』
『1973年のピンボール』

中国行きのスロウ・ボート
カンガルー日和
螢・納屋を焼く・その他の短編
回転木馬のデッド・ヒート
パン屋再襲撃
TVピープル
レキシントンの幽霊
神の子どもたちはみな踊る
象の消滅 短篇選集 1980-1991
東京奇譚集
はじめての文学 村上春樹
めくらやなぎと眠る女
女のいない男たち
一人称単数

引用: フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」

※そのほかエッセイや絵本、翻訳本などは本文の最後へ記載
↑クリックするとその箇所までジャンプします。

『村上さんのところ』への質問に返信がきて嬉しかったこと

『村上さんのところ』とは、

2015年1月15日~1月31日まで期間限定サイト「村上さんのところ」が開設。期間中37,465通の質問メールが寄せられ、読者とのやりとりは約3,500問に及びました。

1月6日に「村上さんのところ」開設の告知がされると、海外の大手メディアで取りあげられ、『ガーディアン』紙では「Haruki Murakami to be an online agony uncle」という記事が掲載されました。

4月30日に「村上さんのところ」更新終了、5月13日公開終了。

7月24日に単行本と電子書籍が新潮社より刊行。

これを紹介するFacebookページが開設。8月2日Facebookページの更新終了。

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そうそう、「村上さんへ質問したいこと募集」みたいなのをどこでだったか見かけたんですよね。そしてわたしも質問してみたのです。



残念ながらわたしの質問は掲載にはいたりませんでしたが、ある日「村上さんのところ」からメールが届いていたのです。

なんと村上さんからの、わたしの質問に対する回答だったのです。これは嬉しかったですね。(転載禁止となっております)

サイトで公開された質問以外にも(ひょっとしたら全部に?)回答して返信されたのではないでしょうか。



わたしの質問をおおまかに説明すると、

小説の中にでてきたアイヌの青年の話などを読んだとき、学校の教科書、特にたいくつでおもしろみのない歴史の教科書を村上さんが書いてくれたらおもしろく読めるのにな、と思いました。

そのようなことを質問してみたのです。

「教科書をおもしろくは書けるだろうけど、もっとおもしろくしようとしてしまうからだめかも」といった感じの回答でした。笑

村上さんの小説はちょっとくどいとかいってすみませんでした。


ノーベル文学賞の発表が近づくと必ず名前があがって騒がれるのが風物詩のようになっていますよね。ご本人からすると迷惑な話なのでしょうけどね。


「村上さんのところ」更新は終了されていますが、フジモトマサル氏の絵がかわいいです
Twitter更新は終了されています
Facebook更新は終了されています


そのほかの出版されている小説 ※戻る(クリックするとジャンプする前に戻ります

紀行・エッセイ
アンダーグラウンド
辺境・近境
約束された場所で―underground 2
もし僕らのことばがウィスキーであったなら
シドニー!
東京するめクラブ 地球のはぐれ方
ラオスにいったい何があるというんですか?

≪ショートショート≫
夢で会いましょう
象工場のハッピーエンド
夜のくもざる
またたび浴びたタマ
村上かるた うさぎおいしーフランス人

≪絵本≫
ふわふわ
羊男のクリスマス
ふしぎな図書館
ねむり
パン屋を襲う
図書館奇譚

≪翻訳≫
C・D・B・ブライアン
偉大なるデスリフ

スコット・フィッツジェラルド
マイ・ロスト・シティー
ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック
バビロンに帰る ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック2
グレート・ギャツビー
冬の夢
ある作家の夕刻 フィッツジェラルド後期作品集
最後の大君


レイモンド・カーヴァー
ぼくが電話をかけている場所
夜になると鮭は‥‥
ささやかだけれど、役にたつこと
レイモンド・カーヴァー全集
カーヴァー・カントリー
Carver’s Dozen レイモンド・カーヴァー傑作選
必要になったら電話をかけて
ビギナーズ


トルーマン・カポーティ
おじいさんの思い出
あるクリスマス
クリスマスの思い出
誕生日の子どもたち
ティファニーで朝食を

レイモンド・チャンドラー
ロング・グッドバイ
さよなら、愛しい人
リトル・シスター
大いなる眠り
高い窓
プレイバック
水底の女
フィリップ・マーロウの教える生き方

J・D・サリンジャー
キャッチャー・イン・ザ・ライ
フラニーとズーイ

ジョン・アーヴィング
ジョン・アーヴィングの世界
熊を放つ

クリス・ヴァン・オールズバーグ
西風号の遭難
急行「北極号」
名前のない人
ハリス・バーディックの謎
魔法のホウキ
まさ夢いちじく
ベンの見た夢
いまいましい石
2ひきのいけないアリ

ティム・オブライエン
ニュークリア・エイジ
本当の戦争の話をしよう
世界のすべての七月

マイケル・ギルモア
心臓を貫かれて

ビル・クロウ
さよならバードランド―あるジャズ・ミュージシャンの回想
ジャズ・アネクドーツ

シェル・シルヴァスタイン
おおきな木

マーク・ストランド
犬の人生

ポール・セロー
ワールズ・エンド(世界の果て)

グレイス・ペイリー
最後の瞬間のすごく大きな変化
人生のちょっとした煩い
その日の後刻に


マーク・ヘルプリン文、クリス・ヴァン・オールズバーグ画
白鳥湖

アーシュラ・K・ル=グウィン
空飛び猫
帰ってきた空飛び猫
素晴らしいアレキサンダーと、空飛び猫たち
空を駆けるジェーン 空飛び猫物語


トビー・リドル
わたしのおじさんのロバ

ジム・フジーリ
ペット・サウンズ

マーセル・セロー
極北

ジェフ・ダイヤー
バット・ビューティフル

ダーグ・ソールスター
Novel 11, Book 18

カーソン・マッカラーズ
結婚式のメンバー
心は孤独な狩人

ジョン・ニコルズ
卵を産めない郭公

エルモア・レナード
オンブレ

ジョン・チーヴァー
巨大なラジオ/泳ぐ人

ドナルド・L・マギン
スタン・ゲッツ 音楽を生きる

ジョン・グリシャム
「グレート・ギャツビー」を追え

アンソロジーもたくさんあります。
翻訳家はたくさんいれど村上春樹訳だとすごく読みやすいですね。

なんと≪写真集≫まであります。
波の絵、波の話
PAPARAZZI
使いみちのない風景
辺境・近境 写真篇

ほかにも随筆や対談、インタビューやインターネット関連などがあります。

引用: Wikipedia

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